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新NISAで狙う「銀・プラチナ」ETFおすすめ6選|割安なのはどっち?国内vs米国ETFを徹底解説

「金(ゴールド)の価格が上がりすぎて、今から買うのは怖い……」
資産形成に関心を持つ層から、こうした戸惑いの声が多く聞かれます。連日の最高値更新ニュースを横目に、購入のタイミングを逃してしまったと感じている人は少なくありません。

一方で、SNSや投資コミュニティでは「金が高すぎる今こそ、出遅れている銀(シルバー)やプラチナが狙い目」という意見も散見されます。しかし、金に比べて情報が少なく、「本当に買っても大丈夫なのか?」「仕組みがよく分からない」と不安を感じるのが実情ではないでしょうか。

本記事では、金とは異なる「銀・プラチナ」の投資価値を、客観的なデータに基づいて整理します。また、新NISAを使って低コストで投資できる「ETF(上場投資信託)」についても、初心者に向けてわかりやすく解説します。

金(ゴールド)が高騰する今、なぜ「銀・プラチナ」が注目されるのか?

金価格の高騰が続くなか、なぜ今「銀」や「プラチナ」に関心が集まっているのでしょうか。その理由は、貴金属としての性質の違いと、現在の価格水準における「割安感」にあります。

金・銀・プラチナの決定的な違い(守り vs 攻め)

これら3つは同じ貴金属ですが、市場での役割は大きく異なります。

  • 金(ゴールド): 「通貨の代替」としての側面が強い資産です。不景気や戦争などの有事(リスク)に強く、資産を守る「安全資産」として買われます。
  • 銀・プラチナ: 宝飾品としての顔も持ちますが、実は「産業用需要」がメインです。
    • 銀: スマートフォン、半導体、太陽光パネルなどの材料として不可欠。
    • プラチナ: 自動車の排ガス浄化触媒や、次世代エネルギー(水素関連)での利用が中心。

つまり、金が「守りの資産」であるのに対し、銀やプラチナは世界の景気や製造業の動向に左右されやすい「攻めの資産」という側面を持っています。景気が回復し、モノがたくさん作られる時期には、金以上の値上がりが期待できるケースがあります。

データで見る「割安感」の正体

投資家が注目しているのが、「金銀比価(ゴールド・シルバー・レシオ)」と呼ばれる指標です。これは「金1グラムの価格で、銀が何グラム買えるか」を示すもので、過去の経験則から割安・割高を判断する材料になります。

  • 歴史的な平均値: おおよそ「1:60」前後と言われています(金1g = 銀60g)。
  • 近年の傾向: 「1:80」付近で推移することもあり、歴史的平均より数値が大きい(=金に対して銀が安い)状態が続いています。

この数値が開いているほど「銀は金に対して割安である」と判断されやすく、修正局面(銀価格の上昇)を期待する資金が流入する要因の一つとなっています。プラチナも同様に、かつては金よりも高価でしたが、現在は金価格を下回る「逆転現象」が続いており、長期的な視点での割安感が指摘されています。

初心者はどっちを買うべき?「国内ETF」vs「米国ETF」徹底比較

銀やプラチナに投資する方法として、現物(コインや延べ棒)の購入は保管リスクや手数料が高く、初心者にはハードルが高めです。そこでおすすめなのが、証券口座で株式のように売買できる「ETF(上場投資信託)」です。

ETFには、日本の市場で買える「国内ETF」と、アメリカの市場で買う「米国ETF」の2種類があります。どちらを選ぶべきか、判断基準を整理します。

コストと手間の比較表

項目 国内ETF(円建て) 米国ETF(ドル建て)
通貨 日本円のまま購入可能 米ドルへの両替が必要
為替手数料 なし(※内部コストには含む) 発生する(往復でコスト増)
信託報酬
(保有コスト)
やや高めの傾向
(0.3%〜0.5%程度)
非常に安い
(0.5%以下が主流)
売買の手間 日本株と同じ感覚で簡単 外国株口座の開設や
為替手続きが必要

新NISA「成長投資枠」での使い勝手

新NISA制度下では、どちらも「成長投資枠」で購入可能です(つみたて投資枠は対象外)。

  • 国内ETFのメリット:
    日本円のまま、1株単位(数千円〜)で気軽に購入できます。為替レートを気にしてドル転(円をドルに換える作業)をする必要がなく、管理画面もシンプルです。また、一部の証券会社では保有しているだけでポイントや金利がつく「貸株サービス」の対象になることがあります。
  • 米国ETFのメリット:
    世界最大規模の純資産を持つ銘柄が多く、流動性(売りやすさ)が高いのが特徴です。また、保有期間中にかかる信託報酬(経費率)が国内ETFよりも低く設定されているケースが多く、長期保有でのコストメリットがあります。

【結論】初心者は「国内ETF」から
米国ETFの低コストは魅力ですが、為替手数料や確定申告(外国税額控除※)の手間、深夜の取引時間などを考慮すると、初心者にはハードルが高くなります。まずは「国内ETF」で、数千円からお試し感覚でスタートするのが、挫折しないための現実的な選択肢と言えます。

※NISA口座で米国ETFを購入した場合、売却益は非課税ですが、分配金(もしあれば)に対する米国現地課税(10%)は取り戻せません。銀・プラチナETFは分配金が出ないものが多いですが、仕組みの複雑さを避ける意味でも国内ETFが無難です。

【銀(シルバー)】新NISAで買えるおすすめETF 3選

銀は金に比べて単価が安く、少ない資金でも購入しやすいことから「庶民の金(ゴールド)」とも呼ばれます。しかし、市場規模が小さいため、わずかな資金流入・流出で価格が乱高下しやすい特徴があります。

国内ETF:1542 純銀上場信託(現物保管)

  • 運用会社: 三菱UFJ信託銀行
  • 信託報酬(税抜): 0.50%以内
  • 特徴:
    日本の投資家にとって最もスタンダードな選択肢です。このETFの最大の特徴は、国内の倉庫に「現物の銀」が保管されているという裏付けがある点です(現物拠出型)。
    「紙切れ(データ)だけになるのが怖い」という人にとって、物理的な裏付けがある安心感は大きなメリットです。流動性(売買のしやすさ)も国内銀ETFの中では比較的高く、最初の一歩として適しています。

国内ETF:1673 WisdomTree 銀上場投信

  • 運用会社: WisdomTree(ウィズダムツリー)
  • 信託報酬(税抜): 0.49%程度
  • 特徴:
    世界的なETF運用会社「ウィズダムツリー」が設計した商品の日本版です。為替ヘッジが行われないため、円安になれば評価額が上がり、円高になれば下がるという、為替の影響をダイレクトに受けます。
    1542(純銀上場信託)と比較して、信託報酬や市場価格の乖離(基準価額と実際の株価のズレ)を見ながら、より有利な方を選ぶという中級者向けの使い方が可能です。

米国ETF:SLV(iShares Silver Trust)

  • 運用会社: BlackRock(ブラックロック)
  • 経費率: 0.50%
  • 特徴:
    世界最大級の資産規模を誇る銀ETFです。圧倒的な取引量があるため、「買いたい時に買えて、売りたい時に売れる」流動性の高さが魅力です。
    ただし、新NISAで購入する場合でも、ドルへの両替コストや、米国市場の時間帯(日本時間の深夜)に取引しなければならない手間が発生します。「資産規模が大きく、世界中で取引されている銘柄でないと不安」という人向けです。

【プラチナ】逆張りの好機?おすすめETF 3選

プラチナはかつて「金よりも高い貴金属」の代名詞でしたが、現在は金価格を大きく下回っています。主な要因は、ディーゼル車の排ガス浄化装置としての需要が減少したことですが、長期的には「水素社会(燃料電池車など)」での活用が期待されています。

「今は安いが、将来の産業構造の変化で化けるかもしれない」という逆張り視点で注目される銘柄です。

国内ETF:1541 純プラチナ上場信託

  • 運用会社: 三菱UFJ信託銀行
  • 信託報酬(税抜): 0.50%以内
  • 特徴:
    銀の「1542」と同様、三菱UFJ信託銀行が運用する国内の定番ETFです。こちらも日本の倉庫に現物のプラチナが保管されており、現物との交換(一定口数以上などの条件あり)も理論上可能です。
    新NISA口座で、数千円単位から気軽にプラチナ投資を始めたい場合、まず検討すべき銘柄です。

国内ETF:1674 WisdomTree プラチナ上場投信

  • 運用会社: WisdomTree(ウィズダムツリー)
  • 信託報酬(税抜): 0.49%程度
  • 特徴:
    こちらもウィズダムツリー社が運用するETFです。1541と同様に新NISA対象ですが、日々の出来高(取引量)が1541に比べて少ない傾向にあります。
    出来高が少ないと、自分が買いたい値段で注文が約定しないリスクがあるため、購入の際は「指値注文(値段を指定して買う)」を活用するなど、少し工夫が必要です。

米国ETF:PPLT(Aberdeen Standard Platinum Shares)

  • 運用会社: Aberdeen(アバディーン)
  • 経費率: 0.60%
  • 特徴:
    米国市場で取引される代表的なプラチナETFです。ロンドンやチューリッヒの保管庫にある現物プラチナによって裏付けされています。
    経費率は0.60%と、他の米国ETF(S&P500連動型など)に比べるとやや高めです。国内ETF(1541)の方が信託報酬が低いケースもあるため、あえて米国ETFを選ぶ際は「ドル建て資産を持ちたい」という明確な目的がある場合に限られます。

投資前に知っておくべき「3つのデメリット・リスク」

「お得そうに見える」銀やプラチナですが、金にはない特有のリスクが存在します。大切なお金を減らさないために、必ず以下の3点を理解しておきましょう。

1. ジェットコースターのような価格変動

銀やプラチナの市場規模は、金に比べて非常に小さいのが特徴です。そのため、大口投資家の資金移動や、特定のニュース(産業需要の変化など)によって、価格が一気に乱高下することがあります。
「1ヶ月で20%上がったと思ったら、翌月には元に戻っていた」というような荒い値動き(ボラティリティ)も珍しくありません。安定を好む人にとっては、精神的な負担になる可能性があります。

2. 配当金(分配金)が出ない

株式投資の楽しみの一つに「配当金」がありますが、貴金属ETF(特に現物拠出型)は基本的に分配金を生み出しません。企業のように利益を上げて株主に還元するわけではないためです。
保有期間中は信託報酬(管理コスト)が引かれ続けるため、価格そのものが上がらなければ、じわじわと資産が目減りすることになります。「持っているだけでチャリンとお金が入る」投資ではない点に注意が必要です。

3. 不景気に弱い「景気敏感性」

前述の通り、銀とプラチナは産業用需要がメインです。そのため、世界的な不景気(リーマンショック級の危機など)が訪れた場合、金は「安全資産」として買われて上がりますが、銀とプラチナは「工業需要が減る」と見なされて、株価と一緒に暴落するリスクがあります。
「金と同じ貴金属だから安心」と思い込んでいると、いざという時に痛い目を見る可能性があります。

まとめ:ポートフォリオへの正しい組み込み方

銀やプラチナは、金にはない爆発力と産業的な将来性を持った魅力的な資産です。しかし、リスクも高いため、以下のルールを守って活用することをおすすめします。

資産全体の「5%」を上限に

家計を守るためのコア資産(全世界株式や債券、現金など)とは別に、あくまで「サテライト枠(遊び枠)」として扱いましょう。資産全体の5%程度であれば、仮に価格が暴落しても生活設計への影響は軽微です。「増えたらラッキー」程度の距離感が、長く続けるコツです。

新NISAの余り枠活用術

新NISAの成長投資枠(年間240万円)を使い切れない場合や、投資信託を買ったあとに数千円〜数万円の枠が余っているなら、国内ETF(1542や1541)を購入してみるのが良いでしょう。
1株数千円から買えるため、「お釣りを貯金箱に入れる」ような感覚で、少しずつ枚数を増やしていく楽しさがあります。

Next Step:まずは口座の準備から

ETFをスムーズに購入するなら、MUFGグループの安心感とネット証券の利便性を兼ね備えた「三菱UFJ eスマート証券(旧auカブコム証券)」が有力な選択肢です。

  • Pontaポイントが使える: 貯まったポイントで投資ができるので、現金を使わずに銀・プラチナ投資のお試しが可能です。
  • プチ株®: 単元未満株の取引に定評があり、少額からの分散投資に適したツールが充実しています。

口座開設はスマホで完結します。まずは公式サイトで詳細をチェックし、投資の準備を整えておきましょう。

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出典・参考情報

-お金を増やす(資産運用の基本)